(6)死亡時の対応

 各種マニュアルへの記載はないが,患者が死亡した場合への対応にも注意が必要である.地域によっては死亡診断書の作成は病院の医師ではなく監察医務院の医師が行う必要がある場合がある.また,遺体の取り扱いについても宗教上の配慮が必要である.火葬ではなく本国へ移送する場合は手続きや手配が煩雑となり,移送に関る費用も高額である.同行者などが単独で対処することは難しいのでサポートが必要であり,まずは大使館や領事館などの駐日外国公館へ連絡して相談することとなる.