2.急性期から亜急性期の熊本助産師会を中心とした助産師の活動

  • 助産師会館を情報集約拠点とし,日本助産師会への連絡と継続支援を受けた.
  • 日本助産師会を通して厚生労働省と NHK に熊本県助産師会の災害時母子支援について報告した.
  • 熊本県,熊本市の母子保健担当者と災害支援活動について情報共有を行った.

 

1.避難所や地域の巡回と助産ケアの提供

  • 会員は,助産師会のビブスをつけて担当地区の避難所や,車中泊者が多数いる大きなイベント会場の駐車場などを巡回した.
  • 日中は自宅に戻り,夜間のみ避難所で過ごす妊婦や母子も多かったため,避難所の夜間巡回を行った.
  • 避難所管理者の協力を得,避難所で沐浴を実施する助産師がいた.
  • 助産師の活動は助産師同士,母親同士のSNSで情報が流れた.対象者も増えたため,同じ避難所に避難していた助産師,助産学生も参加した.

 

2 .母子避難所の運営

  • 「熊本地震緊急周産期医療対策プロジェクト会議」に参加し,退院後の被災母子の支援として,自宅へ帰ることのできない母子の支援を担当し,母子避難所(産後ケアハウス)の運営を行った.財源は,災害支援金を活用した.

 

3 .災害後の母親の心理支援

  • 公益財団法人ジョイセフと連携し,産婦・乳幼児支援活動(家庭訪問)を展開した.
  • 母親のピアサポートグループ活動として「母と子の癒し交流サロン」の開催など,子育て中の母親のサークル・団体と共同した活動を開始した.