(3)B 型肝炎ワクチン

・ 1985 年から母子感染予防を目的としたB 型肝炎合併妊婦から生まれた児へのワクチン接種が開始した.現行では,生後 12 時間以内を目安に 1 回目のワクチン接種が行われている.一方,2016 年以降は定期接種としてのユニバーサルワクチンも始まった.生後 2,3,7~8 カ月の 3 回接種である.これは,日本の B 型肝炎キャリアが垂直感染よりも水平感染に起因する頻度が高くなってきたためである.
・ HBV は,血液,体液,唾液などで感染することから,性行為感染や保育園での感染が問題となっている.既に思春期以降の女性は,定期接種を受けていない世代であることから注意が必要である.