2.被災地でのメンタルヘルス

 被災地でのメンタルヘルスについては悪化させるリスク要因は多いが,保護要因がどの程度あるか,の評価も重要である.保護要因とは本人に安全・安心・心地よさを保証できる存在とも言い換えることができる.客観的にリスク要因が多く保護要因が乏しい,あるいは実際には十分な保護要因があるのに本人が安心や心地よさを実感できていない場合は,本人の置かれている状況に応じて,派遣されているメンタルヘルスの支援チームや地元の行政機関との情報共有が検討される(表6,7)