ホーム 風疹流行情報 先天異常部より 事業内容

 

<医療関係者の方へ>

 

風疹は全数報告疾患です

 2008年より風疹は全数報告対象疾患となりました。風疹を診断したら、すべての医療機関が最寄りの保健所に届ける必要がありますので、遅滞なく忘れずに報告してください。なお、もし妊娠女性の症例の場合は、その旨を記載してください(記載欄はありませんが)。

 届出基準および様式はこちら(厚生労働省ホームページ)

 先天性風疹症候群も全数報告対象です。2項目以上の症状を有する典型例以外にも、1項目以上の症状に病原体診断又は抗体検査陽性で出生後の風疹感染を除外できる場合は届出対象となります。

 届出基準および様式はこちら(厚生労働省ホームページ)


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ワクチン接種の普及にご協力をお願いします

  定期接種の勧奨はもとより、妊婦の同居家族、20〜40歳代の男性、妊娠を希望する女性、産褥早期の女性、児童や子どもに接する機会の多い職業(いまやこれはリスク因子ではないかもしれません)、医療従事者とくに小児科や産科に勤務する者、など、幅広い方々が接種対象です。現在はMRワクチンが認可されていますので、麻疹の流行抑制もあわせ、MRワクチンをすすめてください。

 おとなが予防接種を受けようとすると、実施している医療機関を探すことが時に困難なことがあるようです。現在の流行を鑑み、予防接種を希望する方がスムーズに接種を受けられるよう、ご協力をお願いします。
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風疹罹患(疑いを含む)妊娠女性への対応

  妊娠女性の対応については、厚労省研究班の提言(国立感染症研究所)や、産婦人科診療ガイドライン産科編CQ605を参照してください。各参照先は今回の緊急アナウンスからリンクしています。
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抗体価を判断する際の注意

  風疹を疑う症状がみられた場合や、風疹患者との明らか接触があった場合は、ペア血清による診断を検討してください。風疹の初感染があった場合、風疹ウイルスへの暴露から約2〜3週間の潜伏期を経て、発疹の出現からHI値が急速に上昇し1〜2週間で最高値に達し、以後次第に減少します。症状出現時と1〜2週間後に採血したHI値が4倍以上上昇すれば風疹感染と診断されます。ただし、採血時期が適切でなければこの上昇をキャッチできません。また、単独のHI抗体価だけで感染時期を特定することはできません。

 高い風疹HI抗体価や、風疹特異的IgMが陽性でも、単独では、実際には問題のないケースがほとんどです。明らかな風疹流行のない条件下では、問診で風疹罹患を疑う症状や明らかな風疹患者との接触がなければ、血清学的所見だけによる胎児診断例に陽性例はないとされます。IgMは近傍の感染の診断に参考となりますが、6カ月以上陽性が持続する例や、低レベルの陽性が3年以上検出されるpersistent IgMと称される例が知られており、こうしたケースにCRSの可能性はありません。今回は、風疹の流行がありますので、慎重に判断する必要がありますが、妊婦さんの不安をあおらないよう注意が必要です。判断や説明が困難な場合は、相談窓口(二次施設)が利用できます。(緊急アナウンスよりリンク)
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