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すぐに麻疹風疹混合ワクチン接種を受けましょう
子どもの頃に受けたことがある人も受けましょう

 今回の風疹流行は、風疹患者さんの全数報告(診断した医師がすべて最寄りの保健所に届け出る)が始まってから最悪のペースで患者数が増加しています。特に、妊婦さんの夫世代である20〜40歳代の男性患者さんが最多で、妊婦さんへの風疹感染が心配されています。こうした事態を二度と起こさないためには、皆で風疹の抗体(免疫)を獲得する必要があります。また、成人が風疹に罹患すると、乳幼児に比べ症状が重くなります。

 風疹の予防接種は、1977年8月から1995年4月までは女子中学生のみへ接種していました(途中4年間MMRワクチンあり)。それでは風疹の流行が防ぎきれず妊婦さんを守りきれないので、男女の幼児を対象に変更されました。この変更の狭間に入った接種率の低い世代は、1979年4月2日〜1987年10月1日生まれの女性(2012年7月現在で24〜33歳)および1987年10月1日以前に生まれた男性(現在24歳以上)ということになります。50歳以上の方は風疹予防接種のない時代で自然の流行により抗体を獲得したと考えられ、20〜40歳代の男性に抗体陰性者が多いのはうなずけます。

  ワクチンによる免疫は徐々に低下します。また、1回の接種でうまく免疫がつかないことがあります。そのため、現在の幼児は麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を2回受けます。記録に残っている風疹ワクチン接種歴が1回以下の方は、MRワクチンの接種を受けることをおすすめします。抗体を有する方が接種を受けても全く差し支えはありませんので、抗体を持っているかどうかの事前の検査は省略して構いません。
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ワクチン接種を受けた女性は2ヶ月間の避妊を

  風疹のワクチンは生ワクチンといって、生きたワクチンです。風疹ワクチン接種は妊娠の可能性のない月経中や直後の時期を選び、2ヶ月間の避妊を原則とします。ただし、妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に障害がでたという報告はこれまで世界的にもありませんので、妊娠を中断する理由にはならないとされています。不妊治療中の方など、一日も早い妊娠を望んでいる方に2ヶ月間の避妊は長く感じられると思いますが、風疹抗体が陰性の人や、あるかどうかわからない人、風疹予防接種を2回以上受けたことがない人は、妊娠の計画を2ヶ月だけ待ってMRワクチンを受けてください。やっと赤ちゃんを授かってすぐ風疹にかかってしまうのはとても悲しいです。パートナーにも忘れずに受けてもらいましょう。
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