6.便秘・下痢・腹部膨満感 ポイント 周閉経期までは,月経周期や女性ホルモンの関与に留意することが重要である. 特に閉経以降は,骨盤底の機能障害に起因する消化器症状の見極めが必要である. 特に中高年女性では,骨盤内臓器や消化管の悪性疾患の除外が必要である. 生活習慣,出産歴,排便・排尿の特徴,心理社会的背景・服薬歴や手術歴の聴取も必要である. 治療には,まず生活習慣の見直しを行い,刺激性の下剤は必要最低限にとどめる.