(3)1か月児健康診査時の対応

  • 新生児ざ瘡,脂漏性皮膚炎,接触皮膚炎としてのおむつ皮膚炎,汗疹(あせも)など様々な皮膚疾患を認める.
  • よくある乳児湿疹と思われても,ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の初期症状であり,1か月児健康診査後に症状が増悪するケースも存在する.乳児湿疹が疑われる症例に対しては,「乳児湿疹はよくあることです.お母さんのせいで肌トラブルが起こっているわけではありません.スキンケアを強化して改善すれば心配ありません.しかし,スキンケアを続けていっても,肌トラブルが悪化したり,改善しない時や,感染症を疑うような症状(発熱など)がある場合は,小児科医や皮膚科医の診察を受けてください.」と説明するのがよい.
  • 「よくあることなので,何もしなくていいです.気にしなくてよく,いつかよくなります.」という説明は不適切である.