(3)重大事案発生予防
- 児の急変を早期に発見するために,ケア実施者が児を直接観察することが重要である.母親の禁煙,うつぶせ寝を行わないこと,夜間居室への訪問,夜勤スタッフの増員,蘇生物品の整備に努める.
- 呼吸モニター(乳児用体動センサー)が,児の急変を早期に発見できたという報告例がある.早産児などのハイリスク例に限った使用や養育者の不安を軽減するための使用は否定されないが,呼吸モニターによって乳幼児突然死症候群(SIDS:SuddenInfant Death Syndrome)が減少するというエビデンスはないので,過信しない.
- 日本小児突然死予防医学会作成の『産後ケア施設における乳幼児安全対応マニュアル』が参考になる(https://plaza.umin.ac.jp/sids/).