(3)結果が異常であった場合の対応(図7)
- できるだけ早期に,遅くとも生後3か月までに,各都道府県で指定されている精密聴力検査機関を受診できるように援助する.地域の事情で精密聴力検査機関を受診できない場合は,二次聴力検査機関を先に受診していただく場合もある.各都道府県の精密聴力検査機関の一覧は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページに掲載されている(https://www.jibika.or.jp/modules/hearingloss/index.php?content_id=6).補聴器や人工内耳などを含めた適切な医療をできるだけ早く受けられるようにする.
- 先天性サイトメガロウイルス感染症は非遺伝性難聴の主要な原因の1つである.検査結果に異常を認めた場合はサイトメガロウイルス感染症の可能性を考慮する.新生児尿により検査を行う,または検査と治療が可能である機関に紹介する.