初回採血
- 原則日齢4~6(出生日を日齢0とする)とされているが,日齢4が推奨される.
- 出生体重 2,000g 未満の低出生体重児の場合は,初回採血に加えて,①生後1か月,②体重が 2,500g に達した時期,③退院時のいずれか早い時点で,初回採血の結果が正常でも実施する.
採血方法
- 新生児・乳児用微量採血用穿刺器具を用いて足底穿刺を行う.ろ紙が足底の皮膚に直接触れないように十分量の血液滴を作る.ろ紙に血液を滴下し,ろ紙の裏面までしみ込ませる.
採血後のろ紙血の管理
- ろ紙血検体は水平に保ち,室温で2~4時間よく乾燥させる.当日に発送するのが原則だが,発送できない場合は乾燥後ビニル袋で冷蔵保管する.郵便法の改正により土曜日の配達が休止となり,ろ紙血検体の検査施設への到着が以前より1~3日遅くなる.到着の遅れが予想される連休前や年末年始は,速達やレターパックにより郵送する.
再採血
- 初回採血でのろ紙血検体は地域の検査センターで検査が行われる.検体不良,判定不可能の場合は,児が出生した分娩施設にてただちに再度採血を行う.母子ともに退院している場合も多く,来院が必要となることもある.再採血で判定が困難である場合は,精査医療機関へ紹介する.
結果説明
- すべての項目が正常である場合は,1か月健診時に結果を説明する.母子健康手帳に検査を実施したことを記入する.
