(2)発症頻度(表8)

  • 人口動態統計上,SIDS はこの 30 年間に大幅に減少している.その背景には,2005 年の定義の変更により非解剖例や1歳以上の症例が定義を満たさず原因不明・不詳や窒息などに分類されるようになったことや,厚生労働省のキャンペーンの影響がある.
  • この 28 年間(1995~2022 年)で出生数は大幅に減少しているが,出生 1,000 人辺りの SUDI 発生数も 1/2 以下に減少した.

表8.0~4歳の予期せぬ突然死の可能性がある死亡数と出生数の推移  1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 2021年 2022年  予期せぬ突然死  乳幼児突然死症  候群(R95) 577 363 196 147 96 95 81 47  そのほかの突然  死<急死>,原  因不明(R96)  5 7 9 9 14 50 48 40  立会者のいない  死亡(R98) 4 21 2 5 1 1 2 2  そのほかの診断  名不明確および  原因不明の死亡  (R99)  52 46 106 192 161 107 110 109  ベッド内での不  慮の窒息および  絞首 (W75)  98 65 55 33 35 16 22 23  合計 736 502 368 386 307 269 263 221  出生数 1,187,064 1,190,547 1,062,530 1,071,305 1,005,721 840,835 811,622 770,759  発生数  (出生 1,000 人対) 0.62 0.42 0.35 0.36 0.36 0.32 0.32 0.29  (厚生労働省人口動態統計より,死亡数は ICD-10 コード参照)