(2)予防方法 向き癖の是正,下肢の自動運動を阻害しない衣服や抱き方が有用である(図 21). 「向き癖」の多くは心配ないが,向いている側に身体が捻じれ,向き癖の反対側の脚が立て膝となったり,脚が内側に倒れた姿勢や伸ばされた姿勢になったりすると脱臼を誘発することがある 3).乳児では,膝と股関節を M 字型に曲げてよく動かしているのが好ましい.