(2)乳がん検診(図 14)

  • 乳房触診は乳頭異常分泌発見には有用だが,死亡抑制効果がなく,最近は行われない方向にある 2)
  • MMG は小さな腫瘍や石灰化,非腫瘤性などの診断に優れ,早期発見のための無症状の女性を対象とした定期的な検査(検診)に有用である.MMG による検診は死亡リスクを低減させることが証明されている.
  • USG は 30 歳台や MMG の判定率が低い高濃度乳腺の女性で有用である.放射線を使用しないため妊娠中でも使用できるので,若年女性に適している.
  • 乳がん検診の方法としての USG の意義が認められ,MMG と USG を併用する総合判定が行われるようになった.将来は対策型検診にも USG が取り入れられる可能性がある.
  • 検診には,老健法に基づいた対策型と,個人の希望で行う任意型がある.