1 )発育評価
- 体重,身長,頭囲を電子カルテまたは母子健康手帳の発育曲線にプロットし,3~97 パーセンタイルの範囲にあるかを確認する.
- 1か月児健診の体重測定では児を2回体重計に乗せて体重を計測する.
- 計測の誤差を検出するために,出生時の体重と1か月児健診時の体重をプロットする.
2 )体重評価
- 1か月児健診時の体重を退院時(または最低体重)と比較する.1日あたりの体重増加量は 20~50g(平均 30g)であるが,栄養方法により指導法を変える.
- 人工栄養または混合栄養児では3時間間隔の8回授乳であり,1回あたりの授乳時間は通常 10~20 分であることが多い.完全母乳栄養児で1回量の母乳分泌が少ない場合は,10 回以上の授乳が必要となることもある.
- 体重増加が 20g/日程度の場合,完全母乳栄養では授乳回数を増やすことにより体重は増加する可能性がある.児が泣いたら授乳するように指導し,1~2週間後に再度診察を行う.
- 混合栄養を希望する場合は,授乳時間が延長しかつ1時間以内に空腹で泣き出す時に母乳を左右 5 分ずつ吸わせた上で人工乳を加える方法を指導する.加える人工乳の量はこの時期で人工栄養のみの場合 80~100mL/回であるので,その半量の 40~50mL を加える.飲み残しや授乳間隔が延びない場合は,人工乳の量を調整する.