(1)意義
- 全新生児の約 0.1~0.3%,NICU 入院の児では2~4%が片側または両側の難聴を発症する.
- 検査の意義は「難聴児を早期発見して,早期療育に繋げることにより難聴児が障害を克服する機会を保障すること」である.
- 新生児聴覚検査と生後9か月前後の自覚的聴力検査によって聴覚障害と診断された小児を対象として,3~5歳時の発達に及ぼす影響を比較した研究が行われた.新生児期に聴覚障害と診断された児の方が,全体的運動発達,社会的発達,小児の身体的・社会的・精神的な生活の質が有意に良好であった 1).