TypeD-(25)

【クラミジア感染症(頸管炎)】

 

「性感染症」の原因として、クラミジア感染症が注目されています。

これは、一般細菌よりかなり小型で、かつて流行したトラコーマという結膜炎の病原体の仲間です。女性には不妊症や炎症などを、分娩時には新生児に結膜炎や肺炎を起こすことがわかっています。男性にも諸々の病気の病原体であることがわかりました。

ところが性交になどによって感染しても無症状であることが多いのです。したがって、妊婦さんの場合は流・早産や異常妊娠・分娩の誘因となってしまうことがあります。

クラミジアによる感染症の検査法は簡単で、直接綿棒で採取する方法と血液の抗体価を調べる二つの方法があります。

検査の結果、もし感染が発見されれば、抗生物質の投与などで比較的容易に治ります。

 

社団法人 日本産婦人科医会