TypeD-(6)c

【妊娠中毒症について[III] 食事療法-減塩食の工夫】

 

1)味は重点的に。
 塩分は出来るだけ1種類の「おかず」に集中して使い、ほかの「おかず」は塩気を使わず食べやすいものにする。

2)料理の汁気を少なく。
 例えば煮汁が多いと、水分も多くなり食品の味が少なくなる。

3)食品の表面だけ、味をつける。
 塩気をなるべく加えず、ゆでたものに醤油をかける。炒めもの、和えものなど味をつけたら、水気がでないうちに食べる。

4)食品の持ち味を生かして。
 ごま、ピーナッツ、くるみ、きなこなどの風味を利用する。

5)酢やレモンを利用する。
 生野菜、揚げ物、焼き魚、鍋物などを利用する。

6)うま味のあるものを利用する。
 しいたけ、こんぶ、わかめ、かつお節などのうま味を利用する。

7)こげ味を利用する。
 焼き魚、焼き肉、焼きなす、焼き芋、焼きのり、焼きわかめ

8)油を上手に使う。
 天ぷら、フライ、油いため、ムニエル、グラタン、炒飯

9)甘味はうすく。
 砂糖を使わないと、少量の塩や醤油がよく効く。

10)薬味と香辛料の利用。
 ねぎ、浅葱、しょうが、しそ、みょうが、からし、わさび、カレー粉など少々加える。

11)辛味の強いものを少し使うと食欲が出る。
 梅干、らっきょう

12)加工品(佃煮、漬物、干魚、練製品)や既製品は塩分が多いので避ける。

13)ご飯、めん類、汁ものは量を控える。
 量が多くなると塩分をついとりがちになる。栄養は副食(魚、肉、卵、牛乳、大豆製品)で補う。

14)割り醤油(醤油1:だし汁1)にする。

15)食べ過ぎないように十分注意する。

 

社団法人 日本産婦人科医会