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【妊婦貧血について】

 

 女性の血色素は11g/dl(ザーリ値75%)以上が理想的です。あなたの血色素は〔      g/dl    %〕で貧血です。

 女性には自分で気づかない貧血が多く、献血しようとしても約3分の1の方は断られています。スタイルを気にして減食したり、インスタント食品などで栄養が以外にとれていません。

 貧血があると弱い赤ちゃんが生まれたり、お産の時の出血や異常も多く、産後の回復も悪くなりがちです。

 貧血の多くは鉄分の不足によります。胎児は体をつくるために、母体の鉄分をもらうので、月数とともに貧血が進みます。

 貧血には鉄剤が有効です。鉄剤服用時はお茶、コーヒー、紅茶はいけません。鉄とお茶が混ざると茶しぶができ、薬が効かないばかりか、胃や腸をいためます。

 鉄剤を服用すると、便は黒っぽくなりますが心配はいりません。

 くすりにもまして、大切なのは食事です。蛋白質を十分に、栄養のバランスを考えた食事をとりましょう。

 〔鉄分の多い食品〕 大豆(きなこ)、高野どうふ、あずき、小松菜、春菊、ほうれん草、パセリ、ブロッコリー、丸干し、めざし、しらす干し、蠣、あさり、うなぎ、かつおぶし、なまりぶし、卵黄、レバー、牛肉、豚肉、のり、わかめ、ひじき、干あんず、干ぶどう、くるみ、ピーナッツバター

 

社団法人 日本産婦人科医会