TypeD-(6)a

【妊娠中毒症について[I]】

 

 今日の診察の結果、あなたは、

  体重が増えすぎている
  尿にたん白がでている
  むくみがある
  血圧が高い
  その他(          )

 ので、

  妊娠中毒症になりかかっています。
  妊娠中毒症になっています。

 妊娠中毒症の原因はまだよくわかっていません。

 この病気は自覚症状はほとんどありませんが、早産、死産、未熟児の原因ともなり、また赤ちゃんが生まれても、その死亡率は高くなります。したがっていま十分な治療をして完全に治さないと、高血圧、慢性腎炎、視力障害などの後遺症を残すことがあります。

 さらに妊娠中毒症がひどくなると、子癇(意識がなくなり、全身にはげしいケイレンが起こる)、胎盤早期剥離(赤ちゃんが生れる前に胎盤がはがれ、子宮内に大出血が起こる)、などをおこして赤ちゃんはもちろん、母親の命を失うこともあります。

 妊娠中毒症に一番効果があるのは、食事療法(特に塩分制限)と安静です。

 なお、頭痛がする、めまいがする、急に体重が増えた、浮腫(むくみ)などの症状が出てきた場合は、入院して治療が必要になります。

 次回来院日や入院については医師の指示にしたがってください。

 

社団法人 日本産婦人科医会