平成14年9月9日放送
 第29回日本産婦人科医会学術集会・熊本大会のご案内
 日本産婦人科医会熊本県支部支部長 牛島 薫

 

 第29回日本産婦人科医会学術集会(熊本大会)を来る10月12日(土)・3日(日)に九州ブロックが担当し熊本市で開催致します。

 開催にあたりまして坂元正一会長先生はじめ、本部の役員の諸先生方、九州ブロック各県支部長・会員の先生方の暖かい御指導・物心両面の御支援に深く感謝申し上げます。

 メインテーマは
 “集え!!日母発祥の地大の国へ” と致しました。

 御承知のこととは思いますが、この機会に日本母性保護医協会の発足の経緯について触れるのも意義があることと思います。戦後間もない昭和23年7月、参議院議員谷口弥三郎先生(熊本医学校産婦人科教授・熊本県医師会長・日本医師会長・久留米大学学長)と衆議院議員福田昌子氏の御尽力で優生保護法を国会に提出し、議員立法で可決され同年9月11日に施行されると、満を持していたかのように同月15日に全国に先駆けて熊本県母性保護医協会が発足しました。
 そしてその翌年、昭和24年4月26日、東北大学医学部講堂で東と西の産婦人科学会が一つになり、日本産科婦人科学会総会が開かれましたが、その同じ講堂で日本母性保護医協会が設立され、初代会長に谷口弥三郎先生が就任されました。
 その間組織・制度・規約その他全国の雛形を熊本の地で創り上げ、発足してから約10年間は事務所を熊本に置いて、活動の中心が東京と熊本との二本立となっていたのです。
 そして第二代会長森山豊先生の時代の昭和49年に本部が担当して東京都で第1回日母産婦人科大会が開催されたのです。先生は24年間の在職中に肺がんのために亡くなられました。
 平成元年に第三代目の会長として坂元正一先生が就任され今日に至っています。先生は常々会の名称を母性保護医協会から産婦人科医会への変更を厚生省にお願いされていましたが、平成6年5月に日母の定款改定が監督官庁の指導のもとに認可され、日本母性保護産婦人科医会となりました。そして長年の懸案事項であった定款改正も昨年平成13年10月19日付で承認され、名称も日本産婦人科医会と変更されたのです。
 このことにより母性保護だけでなく、女性保健全般にかかわる産婦人科医師で組織する団体であることが、より明確になりました。
 更に昨年11月17日に日母産婦人科大会のあり方検討委員会が開催され、日母大会の名称を日本産婦人科医会学術集会とすることになりました。
 若い産婦人科医ならびに勤務医が参加しやすく、研究発表のプログラムを組み込み、学術的色彩を強くする必要があるためとされています。
 また、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会それぞれの改革の動きが「会員のために両会が共に協力し、業務の連携と分担による両会の一層の活動強化を目指す」ことを目的として、昨年来「学会・医会ワーキンググループ」という形で具体化され実現しつつあります。
 両会員のために、そして両会の更なる協力・連携が学術研究・教育・医療における社会的使命を果たす上で不可欠です。

 第1回ともいうべき日本産婦人科医会学術集会を日母発祥の地、熊本で開催し、新たな第一歩を踏み出す記念ともなる大会を引受け、身の引き締まる思いが致しています。熊本県には、数多くの歴史と雄大な自然に彩られた日本三名城の一つに数えられる熊本城をはじめ、歴史を偲ばせる史跡、また世界一の複式火山である阿蘇は秋天高く悠久の噴煙を中岳火口より吹き上げ、その周囲の牧歌的な大草原・草千里の素晴らしい眺望や、殉教とロマンの島・天草等の観光地は沢山ございます。大会翌日の月曜日は体育の日の振替休日ですので、御家族ご一緒に来熊いただけますようお待ちしています。


第29回日本産婦人科医会学術集会 熊本大会

期間 平成14年10月12日(土)・13日(月)

10月11日(金)
ゴルフコンペ
阿蘇プリンスホテルゴルフ場:西コース
参加者20組80人 7時42分スタート
10月12日(土)
I) 生涯研修会場:テトリア熊本10階
  (くまもと県民交流館パレアホール)
 講 演 13:00-17:00
 参加者 300人
◆ 機器展示 8:30-17:00 10Fロビー
II) 懇親会 18:00-21:00
 会 場 ホテル日航熊本5階「阿蘇」
 参加者 500人
◆ 勤務医担当者座談会 11:00-13:00 テトリア熊本10階会議室7
10月13日(日)
III) 産婦人科大会 9:00-12:00
 会 場 ホテル日航熊本5「阿蘇A/B」
 参加者 300人
 特別講演 10:00-
 参加者 300人
IV) 公開講座 13:00-14:00
 渡辺淳一先生
 会 場 ホテル日航熊本5F「阿蘇A/B」(15:00まで)
 参加者 800人
V) 全国産婦人科看護研修学院卒後研修ならびに産婦人科看護従事者研修会
 会 場 テトリア熊本10階(くまもと県民交流館パレアホール)
 受 付 9:00
 講 演 10:00-11:30
 参加者 250人
◆ 機器展示 8:30-12:30 10Fロビー


第29回日本産婦人科医会学術集会(熊本大会)

生涯研修プログラム
日 時 平成14年10月12日(土) 受付11:00- 開会13:00-
会 場 テトリア熊本10階

開 会
学術担当副実行委員長 溝田祐史
開会挨拶
大会会長 牛島薫
祝 辞
日本産科婦人科学会副会長 野澤志朗 
学術研修 
13:05-13:45
1) 卵巣腫瘍の取扱いについて一悪性卵巣腫瘍を中心に一
久留米大学医学部産婦人科教授 嘉村敏活
座長:日本産婦人科医会沖縄県支部長 糸数健
13:50-14:30
2) 切迫早産薬物療法の歴史と将来の展望
福岡大学医学部産婦人科教授 瓦林達比古
座長:日本産婦人科医会佐賀県支部長久保田順一
14:35-15:15
3) 胎児wen-being評価法の歩みと今後の問題点
宮崎医科大学産婦人科教授 池ノ上克
座長:宮崎県産婦人科医会会長 西村篤乃
(休憩)
15:30-16:10
4) 卵管妊娠における保存手術一内視鏡下手術を中心として一
長崎大学医学部産婦人科教授 石丸忠之
座長:日本産婦人科医会長崎県支部長 宮内志郎
16:15-16:55
5) Premature Ovarian Failureの病態と治療
大分医科大学産婦人科教授 宮川勇生
座長:大分県産婦人科医会会長 松岡幸一郎
閉会
学術担当副実行委員長 松浦講平


第29回日本産婦人科医会学術集会(熊本大会)
プログラム

日 時 平成14年10月13日(日)
受 付 8:30-
会 場 ホテル日航熊本5階「阿蘇」

開会式 
9:00-9:35
開会宣言
大会委員長 橋本朗
挨  拶
大会会長 牛島薫
日本産婦人科医会会長 坂元正一
祝  辞
日本医師会会長 坪井栄孝
日本産科婦人科学会会長 中野仁雄
招請講演
9:40-10:25
1) 産婦人科医療のリスクマネージメント
日本産婦人科医会副会長 市川尚
座長:鹿児島県産婦人科医会会長 柿木成也
10:30-11:15
2) 出生前診断をめぐる生命倫理
熊本大学名誉教授 松田一郎
座長:佐賀医科大学学長 杉森甫
特別講演「産婦人科医療-今日から明日へ」
11:20-12:05
日本産科婦人科学会会長 中野仁雄
座長:日本産婦人科医会九州ブロック会長 福嶋恒彦
休憩
公開講座「男女の機微」
13:00-14:00
作家 渡辺淳一
座長:大会会長 牛島薫
閉会式
14:10-14:30
1) 大会旗引継ぎ
次期開催地(四国ブロック徳島県)
2) 次期大会会長挨拶
寺内払知徳島県支部長
3) 閉会宣言
大会副委員長 瀬戸致行


第29回日本産婦人科医会学術集会(熊本大会)
懇親会

日 時 平成14年10月12日(土)
受 付 17:00-
開 場 17:50
開 会 18:00
会 場 ホテル日航熊本5階「阿蘇」

(迎賓) [熊本アガデミカアンサンブル]
アトラクション (山鹿灯篭踊り)

開  会
大会実行委員長 井上尊文
挨  拶
大会会長 牛島薫
日本産婦人科医会会長 坂元正一
日本産婦人科医会九州ブロック会会長 福嶋恒彦
祝  辞
熊本県知事 潮谷義子
熊本市長 三角保之
来賓紹介
乾  杯
熊本県医師会会長 柏木明
開  宴
(チャーリー水谷とキャノンボール)
閉  会
大会副会長 坂本遼一