2. 思春期女子の月経異常-原発無月経

初経は、通常10-14歳の間に発来し、95%以上は15歳までにみとめられる。原発無月経は18歳までに初経が発来しないこととされるが、15歳までに初経が発来しない時は、何らかの原因がある可能性が高い。問診では、生下時の状況や生育歴に加え、10歳ごろからのダイエット、過度のスポーツやそのトレーニング、精神的なストレスの有無などを聴取する。また、周期的な異常な腹痛の有無なども聴取し、婦人科診察の必要性を説明して、本人の納得の上で診察する。
乳房発育の状況、陰毛発育の状況を視診し、図1の手順で原発無月経の鑑別診断を行う。この際、経腟超音波断層法の施行が難しければ、経直腸超音波断層法を行う。